2003-03-13:平成15年第2回定例会(4日目) 本文 (文書 79 発言中)0 発言ヒット ▼最初のヒットへ(全 0 か所)/ 表示中の内容をダウンロード 1:◯議長(和田文友君) 午前10時00分 開会
◯議長(和田文友君) これより、本日の会議を開きます。
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日程第1
市長予算編成方針演説から日程第30議第31号平成14年度荒尾市
病院事業会計補正予算(第1号)まで(質疑)並びに日程第31一般質問
2:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 日程第1、
市長予算編成方針演説から、日程第30、議第31号平成14年度荒尾市
病院事業会計補正予算(第1号)まで、以上一括議題といたします。
これより、上程議案に対する質疑及び日程第31一般質問をあわせて行います。
通告がありますので、順次発言を許します。6番
田中浩治議員。
〔6番田中浩治君登壇〕
3
:◯田中浩治君
◯田中浩治君 私は、27歳のときに初当選を果たしまして、本年で40歳になります。以来3期12年、
定例議会ごとに登壇し、今回が今期最後の質問となります。今回の質問の事項には以前に発言をした項目もありますが、市民の要望が強い課題もあります。
それでは、本年第2回
市議会定例会に当たり、発言通告書に従い一般質問4点について順次質問してまいりますので答弁を求めます。
1点目は、五中校区の振興策について。この件につきましては北野前市長の際にもお聞きしましたが、前畑市長になられましたので改めてお聞きしたいと思います。
まず一つ目は、振興に向けた展望と三井所有の跡地について。炭鉱閉山後、五中校区における社宅などの三井所有地において開発行為がなされたのは、
パチンコ店用の駐車場、
万田本井手線の道路用地、
万田炭鉱館の建設、
万田坑周辺と思いますが、まだまだ広大な土地が、雑草が生い茂ったままの姿で現存しているのを見るときに、果たしてこのままでよいのか、何らかの打開策は講じられないのかと思うところであります。社宅のあった校区ほど人口の減少は大きく、又、民間による開発行為や公的な人口増加策もほとんどないために、核家族化の進行、少子化傾向と相まって、この五中校区は高齢化率が高く、自治公民館などでは行事の縮小や世代間の交流が乏しくなってきているのが現状であります市民の間でも、開発が進められている緑ケ丘校区、中央校区と比べてその差は大きいと、不満の声も出ています。小学校、中学校に通う児童・生徒を持つ保護者からは、児童・生徒数が少ないことから、好きな部活をさせてやりたいが、それもままならない、集団で競う教育を望む声もあり、住居を移動できる方は大規模校に、又、私立の中学校にとなっている現状もごく一部にはあります。現状を見て、小学校、中学校の統廃合を訴える市民もいます。このような窮状は御承知のことと思いますが、社宅跡地などの遊休地の再開発は、荒尾市
まちづくりアンケート調査においても多くの市民が関心を持っている課題でもあります。平成6年度に第五
中学校校舎改築が完成しましたが、そのときの議会では五中校区へのてこ入れを図ることの要望を付して可決した経過があります。現状打開に向けた今後の将来展望について、お聞きをしたいと思います。
二つ目は、道路について。一つに
万田本井手線については
万田西交差点から
万田田添線タッチまでは完成はしているものの、それから先が貫通してないために、協力をして移転された方々や道路貫通を待ち望む方々より不満の声も上がっています。県の方も、特段の配慮がなされているとも聞いております。この件につきましては先だっての上野議員の質問でわかりましたが、このように完成の時期が延び延びとなってきたのは、用地取得の困難さがあったことと、県の担当職員の配置が不十分ではなかったのかと思います。この道路が本市の根幹をなす道路と思いますので、県への対応の強化をするよう働きかけるべきではないでしょうか。
二つに
万田荒尾線の進捗状況についてですが、その前にこの
万田荒尾線というのは、
アジアランド構想の際にあわせた
都市計画道路としての名称であったのですが、現在は都市計画の部分が外れて
市道万田田添線ということのようですので、
万田田添線ということでお聞きします。
部分的に改良がされていますが、まだまだ幅員の狭い部分、見通しの悪い部分があります。全体的な整備は予算の都合上厳しい面もあると承知していますが、そういった危険箇所の改良に向けた改良後先行し取り組むことはできないのか、お聞きしたいと思います。
2点目は、浸水対策について。開発行為による森林伐採、水田の減少、
アスファルト舗装などの保水能力の低下から浸水被害が起こっており、一昨年7月の豪雨の際には、本市下流工区、とりわけ土地が低い地域、水はけが悪い地域において浸水被害がありました。この間、関係各課の御努力により浸水防除の取り組みが進められまして、以前と比べてかなり減少はしたものの、排水能力を超える豪雨の際には依然としてその浸水の不安が残っています。浸水の不安がある御家庭では、住居改築の際に土地を上げたり、又、転居をしている状況もあります。
先だっての2月28日、大牟田・
荒地域振興推進協議会による両
市議会建設委員会合同会議があったとの報道が有明新報においてなされていました。その中で、水道一元化の件と県境地域の浸水対策の件ということで、船津
新川の浸水問題については、両市でできることから取り組んでいる経過を踏まえ、平成13年7月の豪雨にあっても一部しか浸水の被害はあっていないとして、ある程度解消したとの判断が示されたとありましたが、この干満のある河川である諏訪川に至るまでの船津
新川において、浚渫、拡幅、
雨水ポンプ場の設置と課題は多かったと記憶していますが、現状としてこの船津
新川についてはどうでしょうか。
又、本市においては、これまでにこの船津
新川への負荷軽減策として
大島雨水ポンプ場の整備、大島川への放流管の拡大、
日の出バイパスの整備などがありましたが、本市としてこれ以上の整備がないとするならば、浸水の不安がある地域への対策はどのように考えられるのかお聞きしたいと思います。
3点目は、施設について。昭和40年代に建設された施設は、ゆとりのある空間もなく、手狭で使い勝手が悪く、又、障害者への対応も不十分であり、そして壁の一部が剥離・落下している現実がある中で、施設の整備・改築が求められています。改築といいましても相当な費用がかかるのは承知していますが、市民からは不満の声も上がっています。これまでに新設された施設もありますが、老朽化した施設への対応が少なかったのではないかと思います。以前から計画として挙げられていました荒尾市
老人福祉センターは、新
総合福祉センターとして改築の話もありましたが、それもままならず今日まできています。ほかにも
荒尾市民病院、市役所、中央公民館、図書館、
西原ポンプ場、保育園、学校などと、数え上げれば数多くあるわけですが、利用者の方々をはじめ不便と感じられている施設について、老朽化している施設への対応、順位づけについてはどのような見解をお持ちでしょうか。
又、さきの議会で取り上げていました二
小学童クラブの施設について検討するとなっていましたが、そのままになっております。今後もこの施設でいくつもりなのか、それともどうなのか、お聞きしたいと思います。
4点目は、教育について。完全学校週5日制がスタートしてやがて1年を迎えようとしています。子供たちを地域や家庭に返し、そして又、土曜日を対象にしたイベントや
スポーツ教室なども取り組まれました。この件でいえば、開催場所が地元校区であるならば、子供たちだけで参加することができますが、遠方の場合には保護者が送迎しなければならない実態もあります。各校区を巡回するなど、子供たちだけでも参加できる方法を検討されたらと思います。
PTAも、土曜日を対象に行事を開催したところもあります。独自で開催することができるところはよいのですが、実態は社会全体がまだまだそこまでいっていないのが現実であります。受皿づくりがぜひとも必要だとは言いませんが、子供たちにさまざまな経験を積ませていく、そんな取り組みも必要だと思います。
さて質問として、一つ目は
学校管理費の件について。この管理費は、児童・生徒数やクラスの数などにより各学校に分配されるものですが、管理費全体でいえば前年度と比較して約マイナス2200万円となっています。
維持管理費では各学校とも苦労して、その費用の範囲内で収まるよう努力されているのではないでしょうか。紙代費用については両面印刷をしながら抑えられていますが、テストや情報公開のためのお知らせについては、お知らせなど使わなければならない費用もあり、苦労をしている話も聞きます。又、遊具費用については、
遊具そのものが高額なために複数年にまたがる貯蓄をしなければならない状況のようです。学校は知育、徳育、体育によって健やかな成長を育んでいかなければなりません。休み時間を思い思いに体を動かし、遊びの中から体力づくりを行うことも必要だと思います。表面がすり切れていたり古かったりとなっている図書についても、その費用の捻出に頭を痛められているようです。修繕についても、同様のことが言えるようです。ほかにもいろいろとあるようですが、先生方は何とかしたいと考えられてはいるものの、どうにもならないとなっています。このような状況で学校運営に支障は来していないのでしょうか、見解を求めます。
二つ目は、玉名管内ではすべて設置してあると聞いていますが、事務室への
パソコン設置について。設置はしてあるものの、型が古くて使えなかったり、そのために勤務に支障を来しているとの話も聞き、以前からの要望もあるようです。その件については、どうでしょうか。
三つ目は、給食費徴収、未納解消に何か方法はないでしょうか。完納している学校もあれば、滞納額が多い学校もあります。滞納額が多い学校では先生方も頭を痛め、PTAにも相談が投げかけられているようです。滞納されている方の状況を聞くと、これはなかなか厳しいという感想を持っています。
未納者対策としてこれといったものはないのですが、給食費ではありませんが、福岡県飯塚市では教材購入にかかわる基本方針を改正され、
教材代金未納者の対応にPTAは関与しないということを決められたようです。それまでは学校とPTAが連名で督促する、業者に未納代金を直接保護者から徴収させるとしていたものを学校長が催促する、応じない場合は学校長と業者が対策を協議するとなったようです。
その理由は、PTAは任意の団体であり、全保護者の代表ではない、PTAに未納者の連絡先を教えることは、
地方公務員法に違反するという陳情が議会に出され、不採択にはなったものの、顧問弁護士や監査委員からも、個人情報に当たる点について指摘をされたということからのようです。
又、千葉県浦安市では、給食費について集金袋や学校長口座へ振り込むという形で行っていた徴収事務を、
給食センターが行うとなったようです。これは修学旅行の積立金などを横領し逮捕された学校での事件から、再発防止策としてなったもののようです。この件について果たしてどうしたものかと思っていますが、徴収方法そして未納解消について何か考えられないものでしょうか。
以上、壇上からの質問を終わり、降壇いたします。
4:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 前畑市長。
〔
市長前畑淳治君登壇〕
5:◯市長(前畑淳治君) ◯市長(前畑淳治君) ただいまの
田中浩治議員の御質問のうち、五中校区の振興についてお答えをいたします。
この件につきましては、これまで議会ごとに何人もの議員さんから御質問を受けているようですが、基本的な考え方は変わらず、お答えが重複するかもしれませんが、お許しをいただきたいと思います。
田中浩治議員御案内のとおり、五中校区は昭和30年代までは
一大社宅団地が形成され、約100ヘクタールの社宅街に8000人以上の方が住む人口密集地でありましたが、石炭産業の斜陽化・合理化、そして三井炭鉱の閉山で、若者で賑わっていた地域が40年余りで人口の空洞化が進み、本市の中でも石炭産業の消失によって最も影響を受けている地域となっております。
御質問の、五中校区の振興に向けた展望についてでございますが、
三井系企業の所有する
炭鉱関連用地の有効活用と密接不可分の関係がございますので、あわせてお答えをいたします。
先日、蒲池議員へお答えいたしましたとおり、本市域内には約200ヘクタールの
炭鉱関連用地がありましたが、ここ10年間で約3割に当たります60ヘクタールが民間の協力もいただきまして、有効活用できております。しかし逆に言うと、まだ140ヘクタール程度が高度な活用ができず、残っているということになります。
その中で最もまとまっておりますのが、大島埋立地と五中校区の
万田坑周辺地区でございます。
万田坑周辺地区の
炭鉱関連用地につきましては、これまで
万田炭鉱館の整備、
万田坑史蹟用地の取得、又、
都市計画道路、
万田本井手線の道路用地としての取得整備などを行っております。残っている用地につきましては、需要と供給という面で社会・経済の低迷が有効活用の進まない最も大きな原因だと思いますが、そのほか幹線道路や排水の問題等で
開発ポテンシャルが低い面もあり、有効活用が進めにくいという面もあるようであります。
一方、企業にとりましてもひと昔前までの土地神話は崩壊し、いかにして活用するかが命題となっておりまして、
炭鉱関連用地の有効活用は本市のみならず、企業にとりましても大きな課題となっております。これら
炭鉱関連用地の活用につきましては、現在の本市の財政状況を考えますと、行政サイドの積極的な活用は難しく、これまでどおり所有者であります
三井系企業で活用計画を立てていただき、行政ができる範囲で協力しながら有効活用を図っていくことを基本として考えていきます。
今後は、本地域の拠点や支援であります
万田炭鉱館、万田坑を生かし、
まちづくりプランを地域住民の皆様と一緒に考え、つくり出していきながら、五中校区の振興を図ってまいりたいと考えております。同時に、
三井系企業との協議を重ねるとともに、所有者による開発の促進を申し入れしていきたいと考えております。
ほかの質問については、教育長及び所管部長より答弁をいたします。
6:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君)
町野企画管理部長。
〔
企画管理部長町野設男君登壇〕
7
:◯企画管理部長(
町野設男君)
◯企画管理部長(
町野設男君)
田中浩治議員の、施設についての中の老朽化施設への対応の御質問に、お答えをいたします。
本市の施設といたしましては、本庁舎をはじめ各種施設が多数ございます。これらにつきましては昭和30年代、40年代の建設当初時のものから、又、改築更新されたもの、それに新規施設までさまざまでございまして、それぞれの目的、用途に応じ供されているところでございます。ただ、経過年数の違いはあるにいたしましても、多くの施設が老朽化しており、日々この対応には苦慮しているところでございます。又、この対応といたしましては、すべてを建て替えるというわけにもまいりませんので、各施設の状況と緊急度合いによりまして、小規模的なものから大規模改修までを実施しているのが現状でございます。
今後は、財政状況がますます厳しくなることが予測されますことから、大幅な改善は難しいと思われますが、耐用年数を考慮したところでの定期点検等の実施により、総合的な判断での優先順位に基づきまして対応していく必要があろうかというふうに考えているところでございます。
8:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君)
田中建設部長。
〔
建設部長田中穂次君登壇〕
9
:◯建設部長(田中穂次君)
◯建設部長(田中穂次君)
田中浩治議員の御質問に、お答えをいたします。
まず、五中校区の振興についての中の道路2件について、お答えをいたします。
万田本井手線でございますが、
一般質問初日の
上野清美議員の御質問にお答えしましたように、用地買収が9割に達し、
事業費ベースでは61.4%の進捗状況でございます。この道路は県事業でお願いしておりますけれども、
玉名地域振興局土木部では、用地担当10名足らずの限られたスタッフで用地の取得交渉や筆界未定地の確定作業、墓地の調査や確認の作業などを行ってこられましたし、当然、市も一緒になってやってきております。県事業としましては
荒尾海岸線、それから平山荒尾線、
荒尾長洲線など取り組んでいただいておるわけでございますが、以前は用地の交渉で非常に苦労をされていらっしゃる。この
万田本井手線につきましても、難しい物件の処理も少なからずございまして、物理的に時間を要する物件もありまして、事業認可の3年延伸を余儀なくされたということでございます。しかし、何とか事業の完成に向けて頑張ってこられた御苦労をおくみ取りいただきたいと思います。
今までは主に用地の所得が先行しておりましたので、幾つかの部分的な工事はございましたが、なかなか道路の姿形が見えてまいりませんでした。15年度には
市道万田田添線タッチから第三小学校の南側、
通称見晴らしが丘団地への
進入道路タッチまで工事に入る予定となっております。事業認可の最終年度でございます平成16年度中には完成させる予定ということでございますので、御理解をお願いしたいと思います。
それから
万田荒尾線、市道名で言いますと
万田田添線について、お答えをいたします。
この路線の整備につきましては、特に危険な箇所、例えば部分的に幅員が狭く通行に窮屈なところ、あるいは急カーブしているため対面からの通行車両などの見通しの悪いところ、こういったところを局部的に改善していこうということで、平成14年度と15年度の2カ年で5カ所、延長271メートルを計画をいたしまして、14年度には1カ所125メートルを12月に発注しており、この3月28日には完成の予定となっております。
15年度は残りの4カ所、延長で146メートルを施工する予定にしておりまして、その時期につきましては地元及び各関係機関の方々と協議しておりますので、おおむね14年度と同時期に実施したいと考えております。
それから排水対策についての船津
新川の件、それから
浸水不安解消の件について、お答えをいたします。
この件につきましては荒尾・
大牟田地域振興推進協議会で取り上げられている共通課題の一つでもございまして、これまでいろいろな取り組みがされてきていることは、
田中浩治議員も十分御承知のことと思います。
昨年の9月に開かれました
両市地域振興推進協議会の中で共通課題のうち、
両市建設委員会所管の項目については、両市議会の
建設委員会合同会議で検討していこうということになりまして、去る2月28日大牟田市で第16回になる合同協議会が開かれ、船津
新川の浸水問題と水道の一元化に絞って協議をされました。その中で船津
新川の浸水問題につきましては、両市それぞれに取り組んできた経過を踏まえ、近年の集中豪雨のとき船津
新川沿線地区で浸水被害があっていないということで、一応の成果は得られたとして
両市地域振興推進協議会の共通課題としては取り下げるということで意見が一致し、その旨協議会に申し伝えることになったものでございます。ただ、これはあくまでも船津
新川にかかわる浸水問題の協議でございまして、まだ局部的には浸水箇所が残っておりますので、これについては必要があれば荒尾・大牟田双方の協議も行いながら、今後浚渫や改良を行っていくことになっておりますので、御理解をお願いしたいと思います。
10:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君)
井上民生部長。
〔
民生部長井上涼一君登壇〕
11
:◯民生部長(井上涼一君)
◯民生部長(井上涼一君) 田中議員の、施設についての二
小学童クラブについて、お答えをいたします。
議員には、二小の
学童クラブのあり方について再三御質問をいただき、議員としていかに児童の健全育成に熱意を注がれているか、うかがい知るところでございます。
二小の
学童クラブは、平成11年11月に開設し、やがて3年半近くになります。
シルバー人材センターに委託し、二小の用務員棟をこれに充てているわけでございます。確かに狭く、学童のふえる夏休み等はかなり手狭な状況にございます。2月の利用は19名でございましたが、昨年の夏休みは26名という実績がございます。学校に相談をいたしましても、空き教室は1階にはないということでございますし、又、学校といたしましても放課後は先生も帰宅されるし、管理責任上、校舎を開けて帰れない立場も十分理解できるところでございます。
今後は
教育委員会とも相談をいたしまして、空き教室の活用について協議をしてまいりたいと考えております。
なお、学童がふえる夏休みにつきましては、体育館をお借りし学童保育のスムーズな運営に努めているところでございます。
12:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 崎坂教育長。
〔教育長崎坂純昭君登壇〕
13
:◯教育長(崎坂純昭君) ◯教育長(崎坂純昭君)
田中浩治議員の、教育についての御質問にお答えをいたします。
まず
学校管理費の件で、各学校とも苦労しているのではとのことでございますが、
教育委員会の立場からお答えをいたします。
学校で使う消耗品費や燃料費、食糧費、図書購入費、仔細な修繕費、学年学級費、学校備品の購入費などの予算は、それぞれの学校で支出管理をしていただいております。15年度予定の
学校管理費は、昨年度と同様に
小学校管理費が3445万6000円、中学校は1662万1000円となっております。その予算を各学校に配分するに当たっては、均等性に配慮いたしまして学級数や児童・生徒数の学校規模に応じた
予算配分割合をつくりまして、それに基づいて算定し配分をしております。
当然それぞれの学校の状況や事情により、配分予算が不足したり、又、場合によっては余ることもあろうかと思います。
教育委員会といたしましては増額もお願いしたところですが、厳しい財政状況から毎年予算削減されている中で、財政当局の配慮によりまして、これまでの学校予算、配分予算を維持している状況もございます。今後の財政見通しはさらに厳しさが増すと聞いております。できるだけ学校現場に迷惑をかけないよう、決算状況を見ながら
学校管理費の範囲の中でさらに検討し対応を図りたいというふうに思います。
次に議員お尋ねの、事務室に
パソコン設置の件について、お答えをいたします。
御案内のとおり小・中学校のパソコンは、小・中学校教育用パソコン整備事業によって全校に整備されましたが、事務専用パソコンにつきましては、まだ設置されておりません。確かにパソコンは、今後ますます複雑化する事務処理や電子メールによる事務連絡等、事務能率を向上させる有効な手段であることは十分理解しているところです。
しかしながら、パソコンの利用度や知識には個人差がかなりありますので、事務室へ
パソコン設置をするためには、事務職員ごとの研修会等を開催し、事務処理システムを確立させることが先決だと考えております。又、学校予算の支出負担行為につきましては、財務会計システムを導入していませんので、この問題を検討した上で
パソコン設置を図ってまいりたい、このように考えております。
続いて、給食費徴収未納解消について、お答えいたします。
現在の給食費徴収につきましては、二つの方法で実施しております。一つは、児童・生徒が給食費を学校へ持参する方法です。もう一つは、校区内の各地域においてPTA等で集めていただき、まとめて学校へ持参してもらう方法です。PTA等で集めていただく後者の方法は、関係PTA等に大きな御協力をお願いしておりますが、未納についてはゼロとなっております。
児童・生徒が持参する方法をとっている学校においては、残念ながら未納があるのが現状です。
次に、未納額の回収については、まず各学校から通知を出します。未納が2カ月以上になりますと、保護者に該当校の校長名と
給食センター所長名、連名で催促の通知を出しております。この催促の通知は、出した当初はかなり効果があり回収できましたが、最近は残念ながら効果がなくなってきているようです。昨年9月に荒尾市PTA連合会理事会に、学校教育課長、
給食センター所長、次長3名が出席し、給食費未納問題について現状をお話しして対策について意見の交換をいたしたところです。
給食費の未納回収対策につきましては、次のように考えております。児童・生徒の家庭の状況を一番把握しておられる学校においても、保護者との連携・連絡をお願いすること、又、学校給食について十分な御理解をいただいて納入していただくように、あらゆる機会に保護者に訴えてまいりたいというふうに思います。
次に、未納額の多い学校につきましては、個別に該当校の校長と協議して対策を練る必要があると考えております。又、経済的に厳しい家庭については、就学援助制度等を受けられるよう、学校に働きかけていただくようにしております。
この件につきまして一番考えなければならないのは、子供たちへの配慮であります。未納については、子供に責任があることではありません。子供たちが心を痛めることがないよう、十分に配慮しながら対策を進めていかねばならないというふうに考えております。残念ながら、これという絶対的な対策は今は見出せておりませんが、地道に又、個別に一つずつ解消していくことが大切であるというふうに考えております。
14
:◯田中浩治君
◯田中浩治君 ひと通り答弁がありましたので、要望を含めて再質問を行っていきます。
一つ目は、五中校区の振興策についてです。この件につきましては先ほど壇上で申しましたように、大変高齢化率が高くなってきておりますね。そして人口の減少も著しくなってきております。その中で支障を来している分もかなりあるわけなんですね。ですから、この振興策を本当に考えていかなければ、この五中校区においてはますます疲弊をしていく、そういった校区になっていくという状況にあります。
とにかく、本市において若い人たちが定着しにくいのは、雇用の確保、働く場所の少なさがあるとは思いますけれども、もう一つに住む場所ですね、その住む場所がなければいけないというふうに思います。せんだって蒲池議員のほうから、この件につきまして御質問がありました。とにかく社宅跡地を有効活用しながら、市営住宅を建てたり、又はその引き金となって民間開発による団地づくりとかそういったものが必要だというふうに言われておりました。私も同感でありまして、この社宅跡地をぜひとも活用していかなければ、この五中校区においては活性化が見出していけないというふうに思っております。先ほど答弁にありましたように、三井に計画を立ててもらい、そして市が協力していく、市民と一緒に考えていく、そして三井に対して申し入れをしていきたいというふうにお話がありました。私もこの三井に対しまして、これまで三池事業所のほうに電話をしたことがあります、又、直接訪問したこともあります。とにかく何とかこの三井企業のほうに努力してもらいたいということでお話をしているんですが、三井のほうもなかなか計画が立てられない、又、計画を立てていくことがまだまだできていないということもあります。この社宅跡地については抵当権の設定もありますけれども、とにかくこの社宅跡地についての対策を真剣にやっていかなければならないというふうに思います。
ですから、この将来展望と社宅跡地については、三井に対する姿勢について市長としてどのようにお願いをしていくのか、それともやってくれというふうに言っていくのか、そういったところの三井に対する姿勢をもう一度お聞きしたいと思います。
道路については、これについては要望です。
万田本井手線については、これまでの質問の中で住民のほうから意向についてのお話をしてきました。とにかく用地取得に対して、そこに居住をしている方々の立場を尊重しながら、この道路の完成に向けて取り組みを進めてもらいたいというふうに思います。
とにかく平成13年度に完成予定だったのが平成16年度に3カ年延びたということで、これが終点までどんどん、まだこれから先も延びていくんじゃなかろうかなというふうに思います。先ほども言いましたように、この
万田本井手線が本市五中校区におきましては振興策の一つになるというふうに、市民の方もとらえていらっしゃいます。ですから、この件については県のほうにも積極的な働きかけをしていただきたいというふうに思います。この件につきましては助役のほうも、県のほうから出向いてこられましたので、県のほうにもこの
万田本井手線の現在、妙見区までの部分について完成に努力してくれというふうに頑張っていただきたいということを伝えていただきたいというふうに思います。
次に
万田田添線については、この幅員が狭い、そういったところもありますので、この危険箇所の改良については特段の配慮をしていただきたい、そういうことを申し述べておきます。
先だって、約2週間前におきましても、私は偶々その近くを歩いておったら、車と壁との接触事故がありまして、そういったふうに幅員が狭いところがかなりありますので、その件については特段の配慮をしていただきたいと思います。
次に浸水対策についてですが、船津
新川については、そのものの浸水に対する不安はある程度解消できたということを受けとめ、大牟田・荒尾両市の共通課題から外して、今後はその流域の浸水対策に力を注がれるということになるようです。それはそれでよいとは思うんですが、豪雨の際、浸水の不安のある地区の把握はされておられますね。その浸水の不安のあるところの解消に向けて、今後どのようにやっていくのかということをお聞きしたいと思います。
これまで私も、この件については以前に質問をしたことがあるんですが、一昨年の豪雨の際にその浸水になったところの地区の人から、私の車が水に浸かったということで、その車が300万円だったそうで、その300万円の車が動かなくなってしまったということで、私のほうにものすごい口調で苦情を言われたことがあります。そういったふうに、浸水によって市民の財産が奪われていく、そういった状況もあるわけです。ですから、この浸水対策について、今後どのようにしていかれるのかが問われているというふうに私は思います。
それで、梅雨時や台風襲来時の6、7月以前に、側溝や排水路、又は調整池の浚渫や土のうを準備して早急に、電話があったらすぐ持って行けるような体制づくりとか、又、豪雨ということでその以前の気象予報などをキャッチされまして、そこの浸水不安のある地域に広報活動をしていくとか、そういったふうに未然に対策が早急にとれるように、そういった取り組みをぜひともしていただきたいというふうに思うわけです。浸水を未然に防いでいく、そして市民の財産を守っていく、そういった取り組みが必要ではなかろうかというふうに思います。
又併せて、水田の減少とか宅地開発によって保水能力が低下している状況があります。ですから排水能力を高める、そういったことも必要ではないかというふうに思います。なぜ浸かるのかということの理由についてはもうすでに把握されていると思いますので、その解消に向けたそのための調査・研究が必要だというふうに思います。
それで、この件につきましては再質問として、先ほど言いましたように事前の防止策とか、又は排水能力を高めるとか、そういったところについて今後どのようにされていくのかということをお聞きしたいと思います。
次に施設についてですが、老朽化施設の現状につきましては、私も当局のほうも共通の認識がございます。ただ費用の面で苦慮するわけで、施設の複合型も視野に入れて、今後、随時検討していかなければならないと思います。
今議会の質問の中でも、学校や市民病院や市営住宅の老朽化対策について、どうするんだということで質問もございました。ただ先ほども言いましたように、費用の面で苦慮をするわけで、とにかく本市財政状況においては経常収支比率の数字を見ても大変厳しい状況と、今後人口の増加や雇用の確保とかそういったものが進んでいけば、少しはゆとりのある財政運営ができていくんではなかろうかというふうに思いますが、そんな余力もない状況であります。
しかしながら、いずれかの日にはこの施設についても必ず何とかしなければならない、そういった時期が必ずきます。ですから、その時期をいつにらんでいくのか、社会状況の動向もありましょうし、市民の意向もありましょうし、又、補助金の研究も含めて今後研究していかなければならないというふうに思うわけです。ですから、この施設については老朽化の建物については、今後の第4次総合計画の中で随時検討していただきたいということで、要望をしておきます。
次に二小の
学童クラブについてですが、施設の不十分さについては共通の認識を持っております。この学童保育については、子を持つ保護者の一助になっていることは確かであります。大変助かっているという声もあります。しかしながら、この施設に対する不満がやっぱりあるわけなんですね。それは子供を送り出している保護者からの不満もあれば、指導員の方も不満があるというふうに私は聞いております。それぞれの方が、この施設について不満があるということで言われております。それで、何とかこの
学童クラブの施設をもっと広々としたところにできないかということで、私が思うには一つにはやっぱり学校の空き教室ですね。やっぱりそこの利用が、必要ではないかというふうに思います。
教育委員会としても、又、当該の学校についてもなかなか厳しいという面もありますけれども、何とかその道を開いて取り組んでいただきたいというふうに思います。
先ほども人数のほうは言われました、19名、そして夏休みについては26名というお話がありました。夏休みについては体育館を利用しているということで、その分についてはいいんですけれども、学校があっている平日には多くの子供たちがその学童保育に出向いて来ます。そして雨が降ったときは、その施設の中で過ごすわけなんですね。この用務員棟は、以前は用務員棟ということで、その方がいらっしゃいまして、その後にひまわり作業所が入られまして、そしてそこで10人以内の方で作業をされていたと、そして現在に至っては、約20名近くの子供たちがそこで、雨が降った日は中で過ごしているということなんてすね。とにかく、こういったふうに狭い、ゆとりのない空間の中で子供たちが過ごしているという状況です。この件については、ぜひとも何とかしていただきたいというふうに思います。この二
小学童クラブを、市長は見られたことがありますか。まだ、ないですかね。ぜひとも見ていただきたいと思います。どのような建物の中で子供たちその日を過ごしているかということで、その施設を見ていただきたいと思います。
この
学童クラブについては、ぜひとも
教育委員会と連携をしていただきまして、何とか改善に向けて努力をしていただきたいということを要望しておきます。
又、この
学童クラブについて要望として保護者のほうからありましたのが、時間の問題で5時までとなっているのが現実的には約5時半までというふうになっておりますが、それをもう少し延長していただけないかという相談もあっておりましたので、この件については要望として申し伝えておきます。
次に教育についてですが、一つ目は
学校管理費ですね。とにかく財政当局にお願いしている、厳しい財政状況の中で大変厳しい面もあるんだということで、お話がありました。
それで、この管理費において各学校ともやっぱり大変苦労しているという状況なんですね。テストをしなければならない、又、お知らせをしなくてはいけない、又、図書も購入しなければならない、修繕もしなければならない、いろんなことで学校においてはその費用がかかるんだということが言われておりました。その中でPTAの方も、財政づくりとか、又、図書集めとか、民間団体へ補助金申請とかベルマーク収集による備品の購入とか、そういったふうにPTAと力を合わせて学校の役に立つように努力もされております。もっと費用があれば学校のほうも助かるとは思うんですが、なかなか厳しい財政状況、今後もどうなるかわからないという状況でありますが、ぜひともここのところはよろしくお願いしたいと思います。
この中で二つ質問として、ちょっとお聞きしたいのが遊具の件です。遊具についても、子供たちの人数とかそういった形で交付されていますが、
遊具そのものがやっぱり高額なんですね。ですから、この高額であるがためになかなか鉄棒を買おうと思っても買えないとか、滑り台を新しくしようと思ってもなかなか買えないとか、そういったふうに遊具費用が高額なためになかなか購入することができない。しかし子供たちには昼休み時間とかそういった時間には遊んでもらいたい、遊んで体力をつけてもらいたいということが学校の先生方からも言われております。今、子供たちのほうは、学校から帰って何をしているかといえば、公園で遊んでいる子供は少なくて、テレビゲームとか室内で遊ぶゲームをやっているんですね。それでローレル指数ですね、ある学校ではローレル指数が平均よりも、ものすごく高いという学校もあります。ですから学校の先生方も、とにかく学校に来たときには外で遊んでもらいたい、だからそういったふうに鉄棒を買おうと思ってもなかなか高額で買えないという状況もあります。ですから遊具の件については、何とかこの小学校のほうに設置をしたいという学校については、特段の配慮ができないものかということを、ひとつお聞きしたいと思います。
二つ目の件については、省きます。
次に、給食費の徴収の方法についてですが、未納解消といいましても私も思いつく部分がなかなかありません。やっぱり足を運んで訴えていく、そういったことしか、もうできないのかなというふうに思うわけです。しかしながら、このことによって子供たちが心を痛めている、そういったことにならないように取り組みを進めていかなければならないと思います。
それで、ここの中で再質問としてしたいのが、先ほど福岡県飯塚市の話をしました。こういったふうに学校の給食費の、飯塚市については教材購入費だったんですが、そういったふうにPTAが介入する、未納者に対して連名で督促するということは今の荒尾市ではやっていないんですけれども、未納者がだれだということがわからないようにするのが個人情報の保護じゃないかということが、福岡県の飯塚市であったわけなんです。
ここで再質問として、先ほど言われましたように学校の方へ持参する方法とかPTAのほうの地域のほうで収集をして、それを集めたお金を学校に持っていくという方法で2通りあるということで、現在未納が多い学校においては、そのように地域の方に集めていただいて、それを学校に持ってくるという方法を今検討されている学校もあります。ただ、それを言いましたのが、先ほど言いました福岡県飯塚市の話ですね。では、だれだれが持って来なかった、だれだれさんが持って来なかったということが地域の中でわかるんじゃなかろうかなということになれば、個人情報の問題でどうなのかということで思うんですが、そういったところも気をつけながら取り組んでいかなければならないというふうに思います。
それで再質問については、そういったふうに各学校によって納入方法が違うんですね。それで、これはいっそのこと学校給食の納入に関する基本方針をもう策定されたらどうかなと、こういったふうにやるんだと、そして払わない方についてはこうったふうにやるんだということで、基本方針を策定されて取り組まれたらどうかというふうに思うんですが、どうでしょうか。
以上、再質問を終わります。
15:◯市長(前畑淳治君) ◯市長(前畑淳治君)
田中浩治議員の再質問に、お答えをいたします。
先日、蒲池議員にもお答えをいたしましたが、三井グループとの定期協議あたりも申し入れたいと思っておりますので、その中で、あるいはその折に触れて三井企業の持っている遊休地を有効に活用してください、例えば企業誘致であるとか、企業はなかなか今の経済状況ですから簡単にいかないと思いますが、そういった企業誘致、三井グループに対しての企業誘致ですね、それと三井企業の持っている遊休地を有効に、どういう形であってもいいから、有効に活用していただくように積極的に働きかけていきたいと考えております。
16
:◯建設部長(田中穂次君)
◯建設部長(田中穂次君) 再質問に、自席からお答えをいたします。
浸水箇所につきましてはおおむね把握しておりますし、昨年浸水対策の一環として浄水センター増設工事にあわせまして、雨水ポンプ1台を増設したところでございます。これによって、おおむね浸水被害は解消できるのではないかと考えておりますが、今後、場所によっては浚渫改良等を行いまして、未然に市民生活を水の被害から守ってまいりたいと考えております。
17
:◯教育長(崎坂純昭君) ◯教育長(崎坂純昭君) 自席から、再質問にお答えいたします。
まず遊具の件ですが、高い遊具については
教育委員会は直接やっているわけですが、その場合に学校からの要望がある場合ですが、1校だけに設置するというわけにもいきませんので、各学校バランスのとれた状況で計画的に設置しているところです。
それから給食費の納入については、議員も御心配のように、私たちも子供に影響しないように、それからほかの、だれが納めてないとかそういうことがわからないように最大の配慮をしながらやっているわけですが、今4校が学校でPTAで集めていただいている、あと13校については生徒が学校へ持って行く。やはり学校に生徒が持って来る場合が、非常に未納が多いという状況ではあります。今後、今議員から御提案がありましたように、基本方針はということですが、検討してまいりたいというふうに思います。
18
:◯田中浩治君
◯田中浩治君 今、再答弁がございました。その中で、五中校区の振興策についてはぜひともやっていただきたい。三井と定期協議を重ねる場合には三井のほうに、ぜひともやってくれということで訴えていただきたいというふうに思います。
浸水対策につきましては、とにかく豪雨が何年に1回かということの話もあるようなんですが、とにかくその浸水不安を解消するためにぜひとも取り組んでいただきたいというふうに思います。浸水の不安がある箇所については、すでに把握をされていらっしゃいますので、そこの水の流れを含めた研究をぜひともやっていただきたいというふうに思います。とにかく、この浸水対策については、市民の財産にかかわる問題でもありますから、不安を解消できるように取り組んでいただきたいということを申し述べます。
次に教育については、遊具についてはとにかくバランスをとってやっていくんだと。私も、そのように思います。ある1校だけに優先的にということではなくて、やっぱりバランスのとれた遊具の設置も必要かというふうに思います。この遊具についても、とにかく子供たちが遊べる場所、今子供たちに「はい、ボールをあげましょう」とあげて、「では遊びなさい」と言っても、どういったふうに遊んでいいのかということの経験もないわけなんですね。それで、とにかくいろんな遊べる機会をふやしていく、そういったこともやっていただきたいというふうに思います。
30
:◯企画管理部長(
町野設男君)
◯企画管理部長(
町野設男君) 再質問に、自席からお答えをさせていただきます。
本市の人件費比率は高いかどうかというお尋ねであったかというふうに思います。私は手元に決算資料を持ち合わせておりませんので、正確な数値等はここで申し上げられませんけれども、15年度の新年度の議案資料の中で性質別経費というものがございますけれども、この中で人件費につきましては平成14年度で構成比が25.4%、それから15年度で26.5%というふうな割合になっております。お述べになりました逗子市に比べると若干低いのかなというふうに思いますけれども、私の数年前の記憶でございますと、県下の平均にいたしますと、荒尾市は若干高いほうにある。その要因といたしましては年齢構成といいますか、職員の平均年齢が高いというふうな要因だったというふうに記憶いたしております。
31:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君)
井上民生部長。
32
:◯民生部長(井上涼一君)
◯民生部長(井上涼一君) 再質問に、自席からお答えいたします。
2点ほどあったかと思いますが、まず身体障害者施設でございます。
荒尾市にはふれあい福祉センターしかございません。したがって、在宅サービスは市内である程度できるわけでございます。それから宿泊施設がないために市内、例えば玉名市のたまきな荘というところがございますので、そちらのほうで御利用いただいておるということでございます。
それから2点目の、支援費になって経営は大丈夫かということでございますが、支援費制度になっても施設サービス、単価は余り変わりはないわけでございます。事業団運営は現在、単費を繰り出しているわけでございますが、これは先ほど議員言われたように、人件費充当が多いということでございます。施設開設後20年を超えているわけでございますので、これはもうやむを得ないのではないかというふうに思っております。
それから支援費制度のもとでは、職員の弾力的雇用が求められているわけでございます。したがいまして、退職の補充面や経費の節約等に今後努め、自主経営に努めてまいりたいというふうに思っております。
33:◯百田勝義君 ◯百田勝義君 集約します。
先日の田中良典議員の質問に対しまして市長は、第3次行政改革大綱の策定を急いでいると答弁されましたが、その中身が気になりますけれども、健全経営の上から職員削減も必要ですが、逗子市のように小さな組織でよりよいサービスの提供を心がける職員の資質の向上も図るべきです。電子自治体の目的は、ITを有効に駆使することによって人員の削減と事務の効率化が目的です。そのため、IT技術の優秀な人材なら民間からの採用など考えたらいかがでしょうか。又、その逆で、優秀な行政マンの民間企業への出向など、活発な官民交流などできないか、幾つかの自治体で取り組んでいる行政評価システムの導入など積極的に行うべきです。荒尾市の財政状況が一目でわかるバランスシート作成など情報公開し、いずれも透明性を高めるため、荒尾市のホームページに掲載したらいかがでしょうか。
以上のことを提案申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
34:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 昼食のため、暫く休憩いたします。
午前11時51分 休憩
────────────────────────────────
午後 1時02分 開議
35:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
質疑・一般質問を続行いたします。
13番椛島博明議員。
〔13番椛島博明君登壇〕
36:◯椛島博明君 ◯椛島博明君 私は、平成14年度を締めくくる3月定例市議会に当たりまして、一般質問に絞って4点ほど質問を行いますので、市長並びに関係当局の誠意ある答弁を求めるものであります。
まず、質問の第1点目でありますが、五中校区の地域振興についてであります。
この件につきましては、今議会で私を含めて4名の議員から関連した質問があっていますが、私なりに行政との相互理解を深める立場から質問をしてみたいと思っております。
この地域は、行政当局も十分御承知のとおり、荒尾市で一番過疎化が進行しているところであります。荒尾市の高齢化率が20%と言われていますが、この地域の場合は30%をはるかに超えている。いわゆる少子・高齢化のひなびた街となっているわけであります。商店さえも成り立たない。人口は全盛期の4分の1、2100人程度で、周りには三井の遊休地が広範に放置されているままであります。これに対して市の対応策は遅々として進まず、住民の間からは行政に対する不満の声が上がっております。そこで私は、あえて荒尾市としてこの地区をどのような街へ創造しようとされるのか、その点についてまず当局の見解をお伺いいたします。
その二つは、この地区の特性を生かした万田坑及びその周辺の整備計画について、今後の対応策はどのようなものかお尋ねをいたします。
質問の大きな二つ目でありますが、農業行政について伺いたいと思います。
申すまでもございませんが、生産農家の置かれている状況は苦労の割には見返りが少なく、農政に対する不満は昨今ではあきらめに変わりつつあります。一方、高齢化は進み、遊休農地が目に見えてふえています。米の生産調整と担い手不足。農業を取り巻く環境はこの先明かりが増すのだろうか、全く予想がつかない状況であります。
そこで、3点ほどお尋ねをいたします。まず一つは、専兼別農家数がこの20年間で2分の1ないしは3分の1へと減少しています。この先、高齢化が進むと同時に農地余りが予測されますが、農業振興の立場から考えた場合、結果は矛盾する方向に進んでいるのではないだろうかと、こう思うのであります。行政としても大変苦しい立場に立たされると思いますが、どのような考えを持たれておるのか、お尋ねをいたします。
二つは、農林水産費についてお伺いをいたします。
当初予算で2億1800万円。対前年に比べて1億400万円ばかり減少しています。この金額は議会費よりも2300万円も少なく、農林水産費の人件費など必要経費を除けば、ほとんど期待できない内容であります。幾らなんでも、これでは仕事はできないと思います。この予算の増額を求めたいのでありますが、その修正は6月議会で可能なものか見解を求めます。
三つは、農村集落地区の道路拡幅についてでありますが、幅員が狭隘であるために、災害が発生した場合、消火活動、救急活動に障害となっています。そのような不安を解決するために、地区では地権者の協力をお願いし、生活道路の拡幅運動が区長を中心に進められています。この件につきましては、担当課に要望が寄せられていると思うのでありますが、当局の見解をお尋ねいたします。
質問の大きな3点目でありますが、新産業創造基金の運用についてお伺いをいたします。
基金10億円の運用をめぐる問題でございますが、平成14年、平成15年度を情報収集調査期間としています。この基金の運用に当たっては、どのような要件を満たせば活用ができるのか、本市の場合、産炭地域の歴史を継承してきた万田坑文化財、その保全と周辺地域の振興は新産業創造の概念に当てはめることはできないものか、この辺について当局のお考えを求めます。
次に、質問の大きな四つ目でありますが、確定申告会場の設置箇所についてであります。
これにつきましては、市民の間から確定申告が行われるときに遠方から車を利用して市役所のほうへ伺わなくちゃならないと、この辺何とか検討の余地はないものか苦情が寄せられているわけであります。当局の見解によりますと、端末機の移動、要員の派遣、費用の面で難しいとのことであります。しかし、高齢者にとっては合点がいかないということでありまして、当局の考えをただしたいものであります。
これをもちまして、壇上からの質問4点を終わりたいと思います。
37:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 前畑市長。
〔
市長前畑淳治君登壇〕
38:◯市長(前畑淳治君) ◯市長(前畑淳治君) 椛島議員の質問のうち、私から農業行政の中の生産農家の現状についてお答えをいたします。
御案内のとおり、本市は都市近郊に立地し、従来から兼業農家が優位を占める農業形態でありまして、20年前から専兼別農家の構造は変化いたしておりません。専業農家層の大半は梨、みかんの果樹農家と酪農家が占めており、この分野では後継者が育ち、本市の基幹的農家を担っております。一方、兼業農家層は、議員御案内のとおり米作を中心とした零細な複合経営で、高齢化の進展や低米価により、遊休農地や耕作放棄地が増加しているのが現状であります。
こういう中、面的広がりがある浦川や菰屋、平井地区の水田地帯で県営圃場整備を実施し、担い手や営農組合で共同利用の大型機械を導入し、低コスト農業を推進しているところでございます。しかしながら、本市の中山間地域であります平山、府本、樺地域では担い手が高齢化し、今後ますます遊休地が増加するものと思われます。
その対策といたしましては、菜切川流域では現在水量等の調査をいたしておりますが、地元の御協力があれば、圃場整備の実現に努力したいと考えております。
又、それ以外の地域では、JA玉名において15年度から新たに耕作放棄地や遊休農地対策といたしまして、水田の年間管理請負事業が始まりましたので、JAと連携しながら、水稲だけでなく、転作対策といたしまして、高齢者や女性でもできる小物の多品目少量野菜の栽培の普及にも努めてまいりたいと考えております。
いずれにいたしましても、農業を活性化し、農地を保全するためには高齢者や女性の力が必要だと考えておりますので、例えば直販施設といったような地産地消の新たな仕組みづくりを研究しながら、元気な農業になるように努めてまいりたいと考えております。
他の質問事項につきましては、所管部長より答弁をいたします。
39:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君)
町野企画管理部長。
〔
企画管理部長町野設男君登壇〕
40
:◯企画管理部長(
町野設男君)
◯企画管理部長(
町野設男君) 椛島議員の、地域振興についてそれから新産業創造基金についての御質問に、お答えをいたします。
まず1点目の、地域振興についての五中校区の抜本的再建策はあるのか、その方向性を示せということでございますが、現在の五中校区の大半は昭和14年ごろから始まった社宅建設によって、万田炭坑を勤め先とした職住近接の中で、一大住宅団地の形成がなされてまいりました。万田炭坑は昭和26年に採掘を中止しましたが、三川坑、四ッ山坑などへ勤める住宅団地として繁栄してまいりました。その後、昭和28年の5000人以上の大幅な人員整理が発表以降、数度にわたる合理化や採炭の中心が大和町の有明坑に移っていくことで、万田地区の社宅は大半が空家状態になり、平成9年の閉山を迎え、現在は社宅の取り壊しも行われ、広大な遊休地となっております。
五中校区の抜本的地域振興策につきましては、緑ケ丘地区と同じような総合開発は、次のような理由により難しい状況にあると考えております。五中校区の中央部においては、荒尾駅や大牟田市に近いといった地理的な
開発ポテンシャルは高いと分析しておりますが、宅地としての地形的な要因と、東西及び南北方向の幹線道路の未整備、雨水排水策の能力不足など、現在の基盤整備の状況では非常に開発可能性は低い状況でございます。総合的なとらえ方としましては、排水のための膨大な投資が必要であること。現在取り組んでいます線引き廃止の方向性を考慮しますと、現在の経済状況では、民間での宅地化の
開発ポテンシャルは本市の中でも低い地域であると分析いたしております。しかしながら、当地区には国の史跡指定を受けました万田坑があり、用地取得を昨年度に終え、保存、活用を図っていく中で、将来的には万田坑史跡地も、大牟田市の宮浦石炭公園のような公園化が望ましいのではないかというふうに思っております。
又、万田社宅の跡地についても、大規模な開発は当面難しい状況にありますが、地域開発を促進させるポイントであります北西部の市街地への幹線道路の整備の促進など、できるところから取り組んでいかなければならないと考えております。
次に、新産業創造と基金の運用についてでございますが、御承知のとおり平成13年度をもって石炭政策の終息を目的として、平成4年度にスタートした国の最後の石炭政策でありましたポスト8次策の中で、将来の産炭地域の自立的振興を図るための中核的事業主体の設立が示され、熊本県においても平成7年に財団法人荒尾産炭地域振興センターが設立され、地域活性化への支援等が実施されてまいりました。
当初積まれた基金は運用益によって長期的に事業展開することを目的といたしておりましたが、近年の低金利時代では運用益での事業展開のみでは、石炭政策終了後の当面の地域振興策を支援するには不十分といった要望等を受けまして、当初基金とは別に、平成12と13年度で新たに新産業創造等により即効性のある地域振興を目的とした取り崩し可能な基金が積まれました。当基金は熊本県が国の補助を受け、財団法人に全額出捐し、財団法人において県、市の意向を踏まえながら、本来の目的達成のための支援要綱が検討されており、近々評議委員会で審議され、理事会で決定されることになると思われます。
本市といたしましては、現在、市の意向を十分踏まえた要綱となるよう働きかけを行っているところでございます。
いずれにいたしましても、運用につきましては県、市、民間で構成する理事会で決定されるものでございます。又、国の補助で、県から積んでいただいた基金でございますので、先ほど申し述べましたとおり、地域活性化のためであれば何にでも使えるというものではなく、新産業の創造という縛りがあり、この本来の目的に沿った形での支援となるものと考えております。
41:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 森田市民部長。
〔市民部長森田健士君登壇〕
42:◯市民部長(森田健士君) ◯市民部長(森田健士君) 議員御質問の、確定申告会場の地区出張についてお答えさせていただきます。
例年行われます所得税の確定申告が、ことしももうすでに2月17日から始まりまして、申告納付の期限の3月17日まで玉名市民会館等で実施されております。時を同じくして荒尾市では、庁舎北側1階会議室で市・県民税、国民健康保険税の申告業務を実施いたしております。この間、全行政区121を21日間で分け、申告相談受付を設けております。申告者の皆様には大変御協力をいただいておりますことを、この場をお借りしまして御礼申し上げます。
この業務を庁舎外で、出張申告する方法等を含めまして、例年、私ども申告業務に入る前、さまざまな問題を含め検討を行っておりまして、申告サービスの改善にこれまでも努めてきております。
昨年、平成14年からですが、現行庁舎での申告事務改善の大きな改善の一環といたしまして、待ち時間の短縮と申告事務の省力化、合理化を図るために電子申告、いわゆるパソコン申告をスタートさせました。そして、その運用を図ったところです。ことしは、この改善のさらなる充実強化で、所期の目標でありますサービス向上に努めているところですが、これを庁舎外で行うためには、議員もお述べいただきましたように、電気系統の条件整備や、あるいは職員数の確保、台帳、帳票等の複数備えつけなど、課題も新たに生じてまいります。このようなことから、現時点では実施するのが難しい状況でございます。
なお御参考までに、御承知のとおり高齢者の方々あるいはお体の御不自由な方々の申告に対応させていただくために、郵便による簡易申告、又、一般の方々の申告におきましても、内容の記載が充足していますれば、郵便による申告の受け付けも行っているところでございます。利用の促進について啓発を含め、さらに努力してまいりたいと、このように思っております。申しわけございませんが、研究は今後も継続して行ってまいりますので、御理解いただきますようお願いを申し上げます。
43:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 硯川則之産業振興部長。
〔産業振興部長硯川則之君登壇〕
44:◯産業振興部長(硯川則之君) ◯産業振興部長(硯川則之君) 椛島議員の、農業行政の中の2と3につきましてお答えいたします。
まず、当初予算の修正は可能かということでございますが、今回は骨格予算ということで、政策予算等につきましては補正予算の中で対応したいというふうに考えているところでございます。
次に農村集落地の振興。具体的な御質問の中の、平山、陣屋敷地区内の道路の件でございますが、この道路につきましては平成14年、昨年5月18日の日に、宿公民館に区長を代表いたしまして、関係地権者の方々への説明会を実施いたしたところでございます。現在、現地に幅杭を打ちまして、地権者より用地関係の同意をいただいている段階でございます。この事業は、市単独事業でございまして、大変希望が多いわけでございまして、今日の厳しい財政状況の中で、1地区を数年かけまして工事を実施している状況でございます。そういうこともございまして、この陣屋敷につきましては、15年度には測量設計を行う予定で進めているところでございます。
45:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 椛島博明議員。
46:◯椛島博明君 ◯椛島博明君 五中校区の地域振興は私も何回か取り上げまして、皆さん方に何とかならんかという話をしてきたわけですね。石炭という大きな企業がつぶれてしまって、これが後遺症だけ残してどこかへ行ったということでありまして、なかなかこれを解決するという道は、これは難しいということは私もわかると。しかし、今度、市長、助役が新しくなられまして、これはもう前畑市長は四小校区、この地域がどういうところに置かれているか、もう十分御理解のところだろうと思います。先ほどお話がありましたが、少し経過の話を、時間はたっぷりありますから。
一番この四小校区の人口が多かったのは昭和32年、私もここに持っておりますが、このときが大体これ、6万7652人という荒尾で一番人口がこう上がったとき。このときに、四小校区は約8000人いたわけですよ。この当時の状況でちょっと学校を、第四小学校と第五中学校を見てみますと、年代がちょっと違いますけれども、第四小学校の生徒が一番多かったとき、1年生から6年生まで1543人いたわけですね。今は、これはもう考えられんことですが、相当な社宅がここにあったということでしょう。そして、五中がこれは昭和37年、これは第三中学校から分離して独立したんですかね。このときの第五中学校は37年で1144名というふうになってるわけですね。ですから、これもう激変、激減しておるわけです。私も、昭和29年、30年に万田坑で2年ばかり働いたんですよ。まだ独身でしたけれども。賑わっておりましてね。一丸館があり、そして共楽座があると。小売酒屋は五、六軒あったと思うんですね、あの短い道路沿線に。それが酒屋は一、二軒になりましたかね。本当お休み中のような格好になっておるわけです。もう商店は成り立たんと。エムマートはもう撤退したわけですけれど。ですから、ここの人たちは非常に不便をかいていると、こういうことなんですね。高齢化率はそういうふうにして、もう私は35%ぐらいに上がってるんじゃないかなと思うんだけれども、この地域を一体どういうふうにやっていくのかというのはなかなか難しい問題にぶち当たって、事を解決するのは、これは容易なことじゃないというふうに思うんです。
なら、できることをまず、どういうところなら一番できやすいのかというのを考えてみる必要があるんじゃなかろうかというと、私なりに、さっき企画管理部長からお話がありましたが、実はここは道路が計画されておって、平成16年度までには妙見のところまでは何とか完成させたいという話がありましたね。これがその次、県のほうにお願いを継続できるなら、万田坑の横のほうに出て来るわけですね。地権者は、これは障害物にならんだろうと、三井だから。だから、万田坑までこれを延ばすことが、その後2年ぐらいでできるのかどうか。
そうすると、もう一つ道路の問題では牛水万田線というのがあるわけですね。これは
万田炭鉱館のところでうっ止まるわけですね。荒尾南関線にぶち当たる。これを実は万田坑のほうに引いていきながら、宮原坑と大牟田との関係が出ますけれども、何とかこれ実現できないかと。これは大牟田・荒尾地域振興協議会で地域推進の協議会で私はこれ言ったわけですね。大牟田はどげんですかと言ったら、大牟田の議員さんが、うちのほうもそうなればという、何か前向きなお話をいただいたわけですよ。これ又、時間がかかるだろうと思いますね。時間がかかるだろうけれども、そういうことでもって大牟田との結びつけ、これを何かちょっと、この地域は荒尾の最北端ですよ、大牟田と隣接している地域なんです。だから、大牟田とも仲よくしていかないかんという話があるわけです。ですから、そういうふうなことが先々は計画実現していくという希望、展望があるわけですね。これはこの地域の活性化の役割を果たしはしないかと私は思うんです。
もう一つはやっぱり、この周辺ですね、
万田炭鉱館から万田坑というところを見てみますと、これは行政の努力もいただきました。ことしの初めから、あそこは伐採やっていただきまして、そして草のほうも除草作業をやっていただいた。そしてその前のほうには駐車場と、コンクリートじゃないんだけれども、アスファルトじゃないんだけれども駐車場と。そして広場をつくっていただいて、山砂敷いていただいた。地域の人たちはそこでグランドゴルフをやっていると。改善されましたね、少し。そういう意味で喜んでいただいている。
この地域に私はちょいちょい行くんですが、あそこの草が茂っているというふうに、さっきもお話がありましたけれども、あれは三井の問題で、草刈り条例というのは荒尾にはありませんけど、やっぱり三井の所有物である土地の問題について、維持管理の責任は問われなくていいのかと。ここのところはもう少し定期協議を今度は前畑市長はやりたいと、こういうふうにおっしゃっとるわけだから、荒尾としても言い分があれば、それはきちんと言っていくということになるだろうと思いますね。
こういう周辺の、
万田炭鉱館から万田坑へつながるところ、これことしに入って1500人見学者がお見えになったんですよ。ところが、受け入れ体制が整ってないじゃないですか、万田坑は。第一トイレもない。街灯もない。水道、電気の問題が障害となっておる。こういうところの受け入れ体制は一体どう考えているのかと。ただ、イベントをやって、そしてあそこでファンクラブの皆さんが頑張っていますよ。しかし、ここをやっぱり国は重要文化財として指定したわけだから、これはよその地域にはない文化財なんです、荒尾で。大変冷え込んだ地域であるけれども、荒尾の特性を持った地域であるというのが万田地域でしょう。
ここの万田坑をひとつ、昨日でしたかね、教育長からお話がありましたね。あの櫓は、50%は国が出すと。こんな話もちょっと聞きました。ですから、櫓も緊急性がある。あそこを補修するのに126万円ばかり組んでありますね、今度。設置委員会をつくって、櫓に対する検討と除草について126万円という予算ついてますよ。その櫓の緊急性補修、これやるというときに、半分は国が出すのに半分はどこから出すかというときに、私はさっきの話じゃないけれども、この金は使われないのかなと、10億円の。補修ってそんなに要らんとでしょう。二、三億ですかな。
だから、そういうふうにして、もう、この地域をできるところから改善していくと言うとね、あそこはものすごく変わった地域になってくんじゃないかと。そこに遊歩道をつけたり、ないしは大型バスが入って来るような、道路の隅切りをやってバスを入れると。こういうところの道路もあるでしょう、あそこは。隅切りをすれば、大型バスが入って来れるような余裕があるでしょうが。そこの途中が三井の雑草になっているわけだから。だから、そこを三井としては責任とってもらいたいと。三井として維持管理しなさいというふうにしていけば、あそこはそんなにいじらんでも、その辺をずっとこうしていけば、非常にこう、何か大分の湯布院に近いような環境ができるだろう。ちょっと言い過ぎるかもしれませんけれども。(笑声)だけど、そういうふうな、いわば自然を残しながら、そこで活用していくと。
だから、私は一つ思っているのは、果して人口増をここでやったがいいのかどうなのか。私は確かに、今度これ学校生徒さんは78名ですね、小学校は。今度、4月から、全校生徒78名。中学生はどげんですか、1年から3年まで112名ですよ。確かに人間少ない。2100人ぐらいしかいない。しかし、人口を増やさないかんという、ここの地域の将来展望ならば、将来はそこに見据えていいのかと。私はもうちょっと考え方を変えても良かっじゃなかろうかと。というのは緑ケ丘リニューアル、東屋形それから住吉団地、どこででも家を建ててくださいという住宅開発地があるじゃないですか。そのほかにも家は建っているでしょう。又、違うところで。ここにまでも住宅というのを、私は言いよったとですよ。ここさん持ってきなさいと、
万田本井手線を通すならそこに引っかかる人たちをここに持ってきなさいと、こういうふうな話をしましたね。しかし、本当にそれがベターなのか。ここは、人口は少ないけれども、こういういいところが荒尾の中で違った意味の文化財を拠点とした地域として、地域の皆さんが誇り得るような、そういう住環境をつくっていくという意味で、余りこの人口というものにこだわらないで、他面の方法もあるんじゃなかろうかと。
そうすると、これ今三井が、今全然売っちゃいませんね、道路、あの土地は。これが、道路は
万田本井手線が来る、ないしは牛水万田線というのがどういうふうになっていくか知らないけれども、大牟田の動きとのかみ合いが出てくれば、どうしてもこれは三井としても動かないかんごとなる。もう今は売りたい、売りたいと言っている。あそこ、新幹線の泥を捨てたでしょう、ずっと。もう満杯なっとるですよ。上まで立ち上がってしまっていましたね。あそこはだれか買ってくれんだろうかと、こう言う。ほんなこて商売っけばっかり出す。
しかし、そういうふうなことになっていくんだけれども、しかし、あそこはあそことしてのよさを、炭鉱と依存してきたこの唯一の拠点の地域を大事にするという意味ではひとつ行政マンとして、企画調整課の若い人たちの考え方も募って、何か新しい発想で出してみたらどうですか、一遍研究、検討を重ねたら。いいものが出てきますよ。私はそういうふうに思う。何か言うところあったらちょっと……。
それから農村の問題ですが、これ市長から答弁をいただきました。これは私は平井のほうというのを見て来たわけですが、もう生産者が年とられましたね。そして家から出て行った息子さんたちはもう帰ってこんというもんな。「もう嫌ばい、農業は。先の見込みのありばっするごつっち。こういうことですもんね。だから、どけんなっていく、そこから。今でも遊休農地がどんどんふえていきよるですよ。一人の私が知っとる人は、10町を超えてつくろっですよ。あんた寝る暇あっとなと言われる。地下足袋はいて寝とりゃせんなと言うわけですよ。忙しかときはそげんなっでしょうね。そういう状況でいったら、これは過労死ですよ、もう、出てくるのは。長生きば、考えんなはっていうわけだけれども、やっぱり仕事一本。農業をこういう人たちで支えられとる、今。そういう農業者の人たちが、先はもうどうもならんというときに、これは一体どうなるのかという。
国は今度、何ですか、2008年に生産調整についての新制度をつくって出すんじゃないですか。これ、生産調整廃止ですか。その方向をどうも考え始めましたね。これはやっぱり高齢化と農業人口が減るということだ。
ここにいただいたわけですね。これいただくと、もう収入が農家1戸当たりの生産農業所得なんていうのは167万円ですね。専従農家というのは極めて減少しております。本当、農業が成り立たないような、そんなあれなんですね。この資料でいきますと、総農家の戸数ですが、1984年に2200だったのが、2000年で1047ですから、もう2分の1ですね。兼業農家も一種兼業というのはもうちょっと、これは少なくて、二種兼業が多いわけですが、この二種兼業でさえも減っているということですから、先々は、これは農業の崩壊につながるんじゃないかというふうに見ているわけですよね。
こういうやつに対して、この5年から10年先、荒尾の農政というのは一体どうなるのかというところに対して、何か考えがありますか。これちょっと考えていかんといかんのじゃないですかな。こういうデータがちゃんと出ているわけですから。これで考えていくと、これはもっと急速に進むかもしれませんね。そうしたら、農業というところ一体、農地が余るだけではなくして、農業をつぶしていいのかというふうにはならないと思うんですから、そこのところが一つ気になるわけですね。
それから補正を、農林水産費ですたいね、これちょっと大分減少されているわけだけど、私は一遍調べたんですが、これ決算カードで見ると、平成9年は5億6600万円ばかりあったわけですね。それが10年は4億6500万円、11年が3億8400万円と、ずうっとこう減少してきている。それが今度は2億1800万円ですか、仕事がなくなったから、終わったから予算を削ったというふうな説明なんですね。しかし、ここは何かというと、市民の皆さん、住民の皆さんが、一番希望されるところですよ、要望される。例えば、図面上は水路、農業水路の確固たるあれがあるんですよね。にもかかわらず、ここは素掘りなんだよ、素掘り。だからここにU字溝を嵌めたいという希望がある。ところが、そのU字溝がどうなのかということですね。このU字溝はもうよかて。結局、仕事をしてもらうと銭のかかるだろうと、だからもうこっちで現物を支給していただくと、私どもが息子と一緒にやりますと。そのU字溝がなかわけですよ。中古でよかと言う。中古も待った。一体どないなんだろうか。そんな状況であると農業の予算の中からこんなものが、どういうふうにこうなっていくのか。私はこれで人件費引いたらと、必要経費を引いたら、事業費はどのくらい残っとですかというふうに申し上げたわけです。側溝蓋もない。そんな状況に今立たされている。さっきからいろいろ話がありました。いや、もう税収がだめだ、国の金も当てにならん。そんならやっぱり自前でどう頑張るか。無駄遣いはもうできんと。それはそうでしょう、無駄遣いしてきたのは一体誰だというふうになるわけですね。そういう意味で、この問題は補正でカバーするということでございますので、その補正を期待したいというふうに思います。
それから、集落農村地域の件についてはわかりました。15年度で設計などに踏み込んでいきたいということでございますので、わかりました。
これは企画管理部長から説明がありました、10億円の金の問題ですね。これは制約条項はそれがいろいろあっだろうと思います。ありますけれども、ここのところはひとつ県のほうとの話を強めていただいて、何とか有効に金が生きて使われるようにしていただきたいというふうに思うんですね。ですから、そういうことで念頭に置いていただきたいというふうに思います。
この確定申告については、森田部長のほうから力強く説明をいただきまして、私もわかりましたが、高齢化がずっと進んでいきますからね、それから病弱という人たちが納税者の立場から義務を果たすというようなことですから、そこのところの条件づくりは行政としても少し協力せんならいかんだろうというふうに思うと。それをどこまでやるのかというのは、ちょっと私もそれはわかりません。しかし、できるだけそういう人たちの理解がいくように、他の自治体はどういうふうなことでやっているのか、そういうところも研究していただいて、余り金がこれによって必要になってくるということになると、これは又、荒尾の財政を圧迫しますからいけませんけれども、そういうことではなしで、理解のいくような納税者への取り組みができるように、ひとつ心を配っていただきたいというふうに思うわけです。
幾つか質問しましたね。
47
:◯企画管理部長(
町野設男君)
◯企画管理部長(
町野設男君) 再質問に、自席から失礼させていただきます。
五中校区の振興につきましては、議員お述べになりましたできるところから、荒尾の特性を生かしてやるべきだという御意見でございます。私ども行政側といたしましても、先ほど
田中浩治議員のほうに市長のほうから申しましたように、こういった
万田炭鉱館それから万田坑の史跡、こういったものを生かしながら、地域住民の方の御意見もお伺いしながら、何とか五中校区の振興に向けた取り組みを今後も研究をしてまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
48:◯椛島博明君 ◯椛島博明君 時間が余っておりますけれども、きょうは少し早めにやめていきたいと思いますがね。
一つだけ、これは怒られるかもしれませんけれども、万田坑の今後の立て直り、保存、保全、こういうふうなことを考えた場合に、内部の問題の取り組みもしなくちゃならないというようなときに金が要る。この金を少し、寄附行為というのかな、いわば熊本城とか山鹿の八千代座というかな、こんなことが考えられないものかなというのが市民の中からあったわけですよ、私に。だから、これ言っていいのかなと思ったけれども、とうとう言ってしもうた。(笑声)この辺、考えてみる余地があれば、行政のほうで話をしてみてくださいということを申し上げまして、終わります。
49:◯議長(和田文友君) ◯議長(和田文友君) 19番上野哲夫議員。
〔19番上野哲夫君登壇〕
50:◯上野哲夫君 ◯上野哲夫君 発言通告に従って、3点について質問を行います。
きょうは新しい執行部が生まれまして、初めての質問であります。いささか緊張をいたしております。
前畑市長は予算編成方針において、元気な荒尾、力強い荒尾、これをつくり出していくためにあらゆる努力を行うということを述べられております。私も、この問題についてはそうした元気な荒尾、力強い荒尾を何としてもつくり出していかなければならない、そういう点では大いに協調しながら頑張ってまいりたいというふうに考えております。そのためには、現在の荒尾の現状について認識をしっかり一致させなければならない、このように考えます。そうした上に立って、これからの行政方針をどのようにやっていくか、このことが重要になってくるわけであります。
まず私は水産振興について、市長の見解を問いたいと思います。
先ほども、資料を市長に差し上げました。これは、ことしのノリの生産の状況であります。これによりますと、昨年末から8回のノリの入札が行われたわけであります。この8回の入札の結果を見てみますと、荒尾市のノリの生産金額、金額にしまして前年比で39%、こういう状況であります。ノリ以外の漁産物、これについて見ましても、これはもうアサリ等については全くの生産量が壊滅状態、こういう状況であります。
前畑市長も蔵満の在住でありますから、私と同じように有明海をいろいろな形で利用しながら今日まで成長されてきたと思います。こういう中で、この有明海の振興の問題、これは、これからの極めて大きな課題だと考えております。この点について、これからどのような認識を持ってこの荒尾市の経済の振興に、この有明海を活用していくか、このことについて見解を問いたいのであります。